オランダ国籍・フェルメールの作品をオランダで見る
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寡作の画家、フェルメール。

 

<目次>
画家紹介
作品
美術館の位置
 マウリッツハイス美術館(オランダ、デン・ハーグ)
 アムステルダム国立美術館(オランダ、アムステルダム)
交通

 

画家紹介/

●名前:

ヨハネス・フェルメール
本名ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト

●生誕:

1632年10月31日?、ネーデルラント連邦共和国 デルフト

●死没:

1675年12月15日?(43歳?)、ネーデルラント連邦共和国 デルフト

●国籍:

オランダ

●代表作:

『真珠の耳飾りの少女』、『牛乳を注ぐ女』、『デルフト眺望』など

●後援者:

ピーテル・ファン・ライフェン(デルフトの醸造業者で投資家、作品を20点購入)

●概要:

生涯のほとんどを故郷デルフトで過ごした。
現存する作品点数は、研究者によって異同はあるものの、33 – 36点と少ない。
このほか記録にのみ残っている作品が少なくとも10点はある。

●生涯:

絹織物職人を勤める傍ら、パブと宿屋を営んでいた父のもとに生まれる。

1653年結婚。

この8か月後に画家中心のギルドである聖ルカ組合に親方画家として登録される。

15人の子供が生まれたが、4人は夭折した。

それでも13人の大家族であり、画業では養うことができなかったため、裕福な義母に頼らざるを得なかった。

父親の死後、実家の家業を継いだ。

そこからの収入やパトロン、義母などのおかげで、当時純金と同じほど高価だったラピスラズリ(半貴石、和名では瑠璃(るり))を原料とするウルトラマリン(無機顔料の一種)を惜しげもなく絵に使用できた。

1662年から2年間、最年少で聖ルカ組合の理事を務め、また1670年からも2年間、同じ役職に就いている。

2度にわたって画家の組合である聖ルカ組合の理事に選出されるのは大変珍しいことであり、生前から画家として高い評価を受けていたことが窺われる。

1670年代になると、彼にとって冬の時代が始まった。

第3次英蘭戦争が勃発したことで経済が低迷し、若手画家の台頭によって自身の人気が低迷し、作品は売れなくなった。

この頃に後援者のファン・ライフェンが亡くなり、戦争によって頼りにしていた義母は裕福でなくなった。

大量に抱えた負債をなんとかしようと必死で駆け回ったが、首が回らなくなり、11人の子供のうち、8人の未成年(当時の未成年は25歳未満を指した)を残して1675年にデルフトで死去した。

フェルメールの死後、妻は結局破産し、過酷な生活を送る羽目となった。

義母はフェルメールの莫大な負債から孫達を守るためにその遺産を直接孫達に手渡したため、自分の娘の生活を改善してやることはできなかった。

●後世:

18世紀に入った途端、フェルメールの名は急速に忘れられていった。

この理由として、あまりに寡作だったこと、それらが個人コレクションだったため公開されていなかったこと、その画風や主だった主題が軽視されていたことが挙げられる。

しかし、19世紀のフランスにおいて、再び脚光を浴びることとなる。

それまでのフランス画壇においては、絵画は理想的に描くもの、非日常的なものという考えが支配的であったが、それらの考えに反旗を翻し、民衆の日常生活を理想化せずに描くギュスターヴ・クールベやジャン=フランソワ・ミレーが現れたのである(この新しい絵画の潮流が19世紀後半の印象派誕生へつながることとなった)。

このような時代背景の中で、写実主義を基本とした17世紀オランダ絵画が人気を獲得し、フェルメールが再び高い評価と人気を勝ち得ることとなった。

 

作品/

オランダ国内所蔵のものを次に掲載する。

●ディアナとニンフたち・・・マウリッツハイス美術館(オランダ、デン・ハーグ)

●デルフトの眺望・・・マウリッツハイス美術館

●真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女)・・・マウリッツハイス美術館

●小路・・・アムステルダム国立美術館(オランダ、アムステルダム)

●牛乳を注ぐ女・・・アムステルダム国立美術館

●青衣の女・・・アムステルダム国立美術館

●恋文・・・アムステルダム国立美術館

 

美術館の位置/

●マウリッツハイス美術館(オランダ、デン・ハーグ)

【開館時間】

月曜日 1 pm – 6 pm
火曜日~日曜日 10 am – 6 pm
祝日期間中は特別時間

【入館料】
大人 €15.50
子供(18歳以下) 無料

【作品が展示されている巨匠】

ヨハネスフェルメール
レンブラント
フランス・ハルス
ヤン・ステーン
etc. 

●アムステルダム国立美術館(オランダ、アムステルダム)

【開館時間】

毎日営業、9-17h

【入館料】
大人 €19.00
子供(18歳以下) 無料

【作品が展示されている巨匠】

ヨハネスフェルメール
レンブラント
フランス・ハルス
ヤン・ステーン
etc. 

 

交通/

●鉄道:

Amsterdam Centraal (アムステルダム中央駅) → Den Haag Centraal (デン・ハーグ中央駅)
時間:48分
料金:€12.50(片道、2nd class(1ユーロ=124.45 円、2020.11.26現在))

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