アフリカ系ファンクミュージック・バンド、アース・ウィンド・アンド・ファイアー
アーティスト名/
アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)
ジャンル/
リズム・アンド・ブルース
ファンク
ソウル
ディスコ
ブラック・ミュージック
出身地/
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ
活動期間/
1969年 – 1983年
1987年 –
メンバー/
<旧>
●モーリス・ホワイト
1941年 – 2016年、テネシー州メンフィス出身。
1953年
ドラムを始める。
17歳の時に両親とともにシカゴに引っ越してきてシカゴ音楽院で学ぶ。
1966年
ピアニストのラムゼイ・ルイスのバンドに加入する。
この頃よりライヴでカリンバを演奏している。
1969年
ラムゼイの下を離れ、自身のグループ、『ソルティ・ペパーズ』を結成し、キャピトル・レコードからシングルを残す。
これがアース・ウィンド・アンド・ファイアー(以後EWF)の前身となる。
1970年
モーリスは、Earth, Wind & Fireと改名。
また拠点をロサンジェルスに変え、ワーナー・ブラザース・レコードと契約。
兄弟のヴァーダインにフレッドを含めた10人の大所帯バンドとなる。
2作リリースするがヒットはせず。
1976年
自己プロダクション、カリンバ・エンタテインメントを設立。
“Boogie Wonderland”に参加しているエモーションズやデニース・ウィリアムス、ラムゼイ・ルイス等をプロデュース。
1978年
CBS/コロムビアの元、ARCレコードを設立。
1985年
生涯唯一のソロ・アルバムとなる、Maurice Whiteを発表、”I Need You”がヒットチューンとなる。
1990年代
プロデューサー業にも力を入れるようになる。
1996年
ライヴ活動を辞め、自主レーベルのカリンバの活動、プロデュース業に専念。
1997年
神経性障害と診断され、後にパーキンソン病を患っていたことが明らかになる。
以降のEWFの活動はフィリップが中心となる。
2004年
モーリスと共にEWFは来日公演したが、これがモーリス込みでの最後の公演となった。
2007年
スタックス・レコード(コンコード・レコードにより復活)より、EWFのトリビュート・アルバムInterpetationsをリリース、モーリスはエグゼクティヴ・プロデューサーとしてこのプロジェクトに参加。
2016年
74歳で死去。
●グレッグ・ムーア
●ゲイリー・バイアス
●ボビー・バーンズ・ジュニア
●クリスタル・ベイリー
●キム・ジョンソン
●レジー・ヤング
●アル・マッケイ
<現>
●フィリップ・ベイリー
1951年、アメリカコロラド州デンヴァー生まれ。
ファルセットヴォイスが特徴。
1971年にEWFに加入するまでは、フェニックス・ホーンズのヴォーカリストをしていた。
1990年代後半以降、EWFのリーダーのモーリス・ホワイトがパーキンソン病に罹り、一線を退いてからは彼がステージで統制を執っている。
ソリストとしても活躍しており、フィル・コリンズやエリック・ベネイ等とデュエットしている。
特に、1984年に発表されたフィル・コリンズとのデュエット曲、”Easy Lover”(Chinese Wall収録)は全英1位・全米2位の大ヒットを記録した。
また、1986年のソロ・アルバムTriumphでグラミー賞最優秀男性ゴスペル・パフォーマンス章を受章した。
EWFのバック・ヴォーカリストのクリスタル・ベイリーは妻。
●ヴァーダイン・ホワイト
●ラルフ・ジョンソン
●マイロン・マッキンリー
●フィリップ・ベイリー・ジュニア
●B. デビッド・ウィットワース
●モリス・オコナー
●ジョン・パリス
略歴/
1970年代半ば以降の全盛期は、ファンキーなサウンドとモーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーのツインヴォーカル、重厚なホーンセクションが特徴であった。
1980年代前半には、コンピューターを利用した電子音を採り入れたが、人気を復活させるのは困難だった。
アメリカ合衆国国内だけでなく日本をはじめ世界的な人気も高く、1970年代から何度か活動停止と再開を繰り返しつつも定期的にヒット曲を放ち、世界でのCD・レコード総売上は9000万枚以上。
グラミー賞を6回受賞し、2000年にロックの殿堂入りを果たしている。
1970年
活動拠点をロサンゼルスに変え、バンド名もアース・ウィンド・アンド・ファイアーと改名。
ワーナーと契約、モーリスの兄弟のヴァーダイン・ホワイトにフレッド・ホワイトを含めた10人の大所帯バンドとなる。
2作リリースするがヒットはせず、バンドは一度解散する。
1972年
コロムビア・レコードに移籍、フィリップ・ベイリーやラルフ・ジョンソンが加入。
1973年
Head To The Sky(『ヘッド・トゥ・ザ・スカイ』)をリリースし、ゴールド・ディスクを獲得。
1975年
That’s the Way of the World(『暗黒への挑戦』)を、同名の映画のサウンドトラックとしてリリースし全米アルバム・チャート第1位を獲得。この映画にはモーリスも出演しており、彼等の貴重なライヴ映像も観ることが出来る。
「シャイニング・スター」がポップ・チャートでもヒットした頃から、アースの人気が急上昇した。
1976年
「ゲッタウェイ」を発表しヒット。
1977年~79年
「太陽の戦士」「宇宙のファンタジー」「セプテンバー」「ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」などがヒットしたが、ファンク度は後退し、ポップ・ソウル色が濃くなっていった。
1979年
「ブギー・ワンダーランド」がヒット。
1981年
アルバムRaise!(『天空の女神』)発表、このアルバムからは「レッツ・グルーブ」などのヒット曲が生まれた。
1983年
Electric Universe(『エレクトリック・ユニヴァース』)を発表し、トレードマークであったホーンセクションの使用を中止し、電子楽器中心のサウンドを展開させるが、活動を一時停止、各メンバーはそれぞれソロ活動に移る。
1987年
Touch the World(『タッチ・ザ・ワールド』)をリリースし、活動を再開。
1990年
Heritage(『ヘリテッジ』)を発売し、コロムビアより離れ、ワーナーへと戻る。
1993年
Millennium (『千年伝説』)をリリース。
この頃よりモーリスはプロデューサー業を強化そして専念するようになり、以後の活動はフィリップが中心となる。
1997年
モーリスは神経性障害と診断され、その後パーキンソン病と診断されてからはステージ活動から退いた。
2013年
22年ぶりにソニー・ミュージック(コロムビア)に戻り、フォーエバー(Now, Then & Forever)をリリース。
ラリー・ダンが復帰し、原点回帰をテーマにしたサウンドとなる。
2016年2月3日、モーリス・ホワイトが死去。
同年、EWFが第58回グラミー賞特別功労賞生涯業績賞を受賞。
主な作品/
<スタジオアルバム>
Earth, Wind & Fire (1971)
The Need of Love (1971)
Last Days and Time (1972)
Head to the Sky (1973)
Open Our Eyes (1974)
That’s the Way of the World (1975)
Spirit (1976)
All ‘n All (1977)
I Am (1979)
Faces (1980)
Raise! (1981)
Powerlight (1983)
Electric Universe (1983)
Touch the World (1987)
Heritage (1990)
Millennium (1993)
In the Name of Love (1997)
The Promise (2003)
Illumination (2005)
Now, Then & Forever (2013)
Holiday (2014)
<コンピレーションアルバム>
1974 Another Time
1978 The Best of Earth, Wind & Fire
1986 The Collection
1986 The Very Best of Earth, Wind & Fire
1988 The Best of Earth, Wind & Fire, Vol. 2
1991 The Very Best of Earth, Wind & Fire
1992 The Eternal Dance
1992 The Very Best of Earth, Wind & Fire
1994 The Very Best
1994 Dance Tracks
1996 Elements of Love: Ballads
1996 Boogie Wonderland: The Very Best of Earth, Wind & Fire
1998 Greatest Hits
1999 The Ultimate Collection
1999 The Dutch Collection
2002 The Essential Earth, Wind & Fire
2004 Love Songs
2008 Playlist: The Very Best of Earth, Wind & Fire
2010 The Greatest Hits
2013 S.O.U.L: Earth, Wind & Fire
2014 Ultimate Collection
2015 The Classic Christmas Album
その他/
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