韓国ドラマは、復讐系、サスペンス系、法廷系、医療系など多様なジャンルの作品がありますが、中でも人気が高いのが恋愛系と時代劇系です。日本の韓流ファンを対象にした「1番好きなジャンル」の調査では、1位が恋愛系で27%、2位が時代劇系で24%となり、2大ジャンルで50%を超える結果となっています。
恋愛系と並んで人気の時代劇系ドラマですが、作品により扱っている時代は様々です。そこで、時代別に人気のドラマを取り上げて時代考証してみたいと思います。
朝鮮半島の歴史のはじまり

歴史は、残された記録や遺物などから明らかになってきます。朝鮮半島に残された最古の歴史書は、高麗王の命を受けた金富軾が編纂した「三国史記」で1145年に完成しました。
三国史記は、高句麗、百済、新羅の三国時代を中心に、紀元前57年の新羅建国から935年の統一新羅滅亡までの約1000年間の歴史を対象としており、全50巻からなります。三国時代より前の歴史となると、中国・前漢の歴史家・司馬遷(紀元前2世紀~紀元前1世紀)による歴史書「史記」に朝鮮半島の記述があります。
史記において朝鮮半島は、漢を中心とした君臣関係を結ぶ周辺諸国の一つとして描かれており、衛氏朝鮮の建国から漢の侵攻による滅亡までが描かれています。ですから、文献などの記録により遡れる朝鮮半島の歴史は、衛氏朝鮮(紀元前2世紀)までとなります。
記録のほかに歴史がわかるものとしては遺物があります。古いものでは、新羅王朝の都であった金城(現在の慶州市)に巨大な古墳群が残されており、古墳からは金冠などの豪華な副葬品が出土しており当時の華やかな葬儀文化がわかります。
また、釜山広域市にある福泉洞古墳群からは、三国時代にこの地にあった小国・伽耶の甲冑や武器が多く出土し、当時の軍事力や金工技術が高かったことがわかります。三国時代よりも前の遺物は、住居跡や鉄器、青銅器、土器などが残っていますが、組織的に統治された国家の名残りは見られません。
韓国では、檀君王倹が紀元前2333年に開いた檀君朝鮮が最初の国家であるとし、1961年までこの西暦紀元前2333年を元年とする檀君紀元を西暦と併用していました。檀君王倹は、高麗時代に書かれた「三国遺事」(1280年代に刊行)に初めて登場し、引用元を中国・北魏(386~535年)の正史「魏書」としています。
しかし、魏書をはじめとする中国の史書には檀君朝鮮の記述は無く、またその実在を証明するような証拠もないので、学術上、檀君朝鮮は神話として扱われています。
三国時代よりも前の時代(衛氏朝鮮など)と人気ドラマ
【衛氏朝鮮(紀元前195年?~前108年)】
朝鮮半島に実在した最初の国家。現在の中国・北京のあたりを支配していた国家・燕(紀元前11~3世紀)から衛満が1,000人余りの部下を率いて亡命し紀元前2世紀に建設した王朝です。
漢民族の文化を導入し、良質な鉄器兵器を背景に力を持ち、漢と周辺の異民族との中継貿易で利益を上げ約90年間繁栄しましたが、前漢の武帝により滅ぼされました。漢の文化を朝鮮半島に伝える橋渡し的な役割を果たした王朝とも言えます。
朱蒙(チュモン)

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■あらすじ |
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古朝鮮(衛氏朝鮮)が中国・漢(前漢)に滅ぼされた後、民は漢の圧制に苦しんでいました。この民を救い漢に抵抗していたのがタムル軍を率いる将軍ヘモスと、同様に漢の圧力を受けていた中国・夫余国(現在の中国東北部)の皇太子クムワ。 ところが、クムワの父である扶余国の王ヘブルは、漢の圧力に屈して計略をはかり、タムル軍は壊滅し将軍ヘモスも重傷を負います。このヘモスを献身的に看病したのが、ハベク族長の娘ユファでした。 やがてヘモスは漢に捕らえられ磔(はりつけ)にされますが、ユファには新しい命が宿っており、二人の間に生まれたのが後の朱蒙(チュモン、東明聖王)でした。夫余国の王となっていたクムワは、朱蒙を王子として育てようとユファを側室に迎えます。 朱蒙は、クムワとユファの想いも虚しく意気地なしで軟弱な王子に育ちますが、数々の試練を乗り越え、中国・漢との壮絶な戦を勝ち抜き、偉大な初代高句麗王として歴史に名を残すまでの軌跡が描かれます。 |
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■放送チャンネル |
MBC |
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■放送日 |
2006年5月15日~2007年3月13日 |
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■話数 |
81 |
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■出演者 |
ソン・イルグク(朱蒙)、チョン・グァンリョル(クムワ)、オ・ヨンス(ユファ) |
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■脚本 |
チェ・ワンギュ |
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■監督 |
キム・グノン |
鉄の王キム・スロ

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■あらすじ |
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鉄器製造技術によって栄えている狗耶(クヤ)国(現在の釜山付近にあった小国)には王が存在せず、村の部族長たちの合議制で成り立っていました。狗耶国の祭司長・イビガは、北方から来た女の息子が王になるという予言を告げられます。 その後、難破船が漂着するが、イビガはその船に乗っていた女性チョンギョンがまさに予言の女だと思いチョンギョンと結婚。チョンギョンもその予言を受け入れ、イビガとの子供イジンアシを産み、幼いころから王になるための教育を始めます。 ところが、実は、チョンギョンは祭天金人族(北方の部族)の首長の妻で、夫を殺され後漢の追っ手から逃れるために乗船した奴隷船で息子スロを出産していました。船が難破した時に亡くなったと思われたスロこそが予言を受けた人物であったのです。 スロは漂着した浜辺で拾われ、狗耶国の鍛冶長に息子として育てられることになります。スロは自分が王になると予言された人物であるとは露知らず、優秀な鍛冶職人へと成長。しかし、運命に導かれるかのように、異父弟のイジンアシ、イビガの政敵のテガン、スロを敵視するソク・タレらと出会い、熾烈な抗争の末、民に絶大な支持を得る伽耶の王となり、王妃ファンオクとともに国を発展させていきます。 |
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■放送チャンネル |
MBC |
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■放送日 |
2010年5月25日~9月18日 |
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■話数 |
32 |
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■出演者 |
チソン(キム・スロ)、ソ・ジヘ(ファンオク)、ペ・ジョンオク(チョンギョン)、イ・ヒョジョン(イビガ)、コ・ジュウォン(イジンアシ)、イ・ピルモ(ソク・タレ)、ユ・オソン(テガン) |
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■脚本 |
イム・チュン、チャン・ソナ、ハン・デヒ |
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■演出 |
チェ・ジョンス、チャン・スボン、ノ・ジョンチャン |
三国(高句麗、百済、新羅)時代(4~7世紀)と人気ドラマ

三国時代とは、朝鮮半島に高句麗(紀元前1世紀~668年)、百済(4世紀~660年)、新羅(紀元前57年~935年)の3つの国が併存した時代(4~7世紀)です。この時代は、仏教が流行し不殺生の精神により肉食が避けられる一方、農耕の発達により穀物と野菜食が中心の生活になりました。
また、国家体制の整備と共に身分制度も確立し、貴族(世襲的な支配階級)は米が中心で、家畜も保有していました。これに対し庶民は雑穀が主食で、アワや麦が食べられれば良い方で、貧しい場合は木の皮で空腹を満たしていました。
太王四神記

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■あらすじ |
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遥か昔、地上に降りた天帝の子・ファヌンは、争いに明け暮れる人間たちに知恵を授け、四神(青龍・白虎・玄武・朱雀)の力を封印した「四つの神器」を残して天へ帰りました。そして、「真のチュシンの王が現れる時、神器が目覚める」という予言を託します。 2000年後、夜空に王の誕生を告げる星が輝いた夜、高句麗に二人の少年が生まれます。一人は王の血を引きながらも身を守るため才を隠して生きるタムドク(後の第19代王・広開土大王)。もう一人は、貴族の息子として生まれ王になるべく育てられたヨン・ホゲ。 成長したタムドクは、自分の宿命を受け入れ、平和な国を築くために「四つの神器」を探す旅に出ます。その過程で、火の力を持つ姉妹キハとスジニ、そして四神の転生者たちと出会います。 かつて愛し合ったキハは、闇の勢力「火天会」に操られ、タムドクと敵対する悲劇に見舞われます。神器を奪おうとする火天会や、ライバルであるホゲとの激しい戦いを経て、タムドクは四神の主として覚醒。 彼は「天の力」に頼るのではなく、苦しむ民を救う「人の意志」を信じ、真の王としての道を歩み始めます。神話と歴史が交錯する、愛と正義の壮大なファンタジー時代劇です。 |
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■放送チャンネル |
MBC |
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■放送日 |
2007年9月11日~12月5日 |
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■話数 |
24 |
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■出演者 |
タムドク(ペ・ヨンジュン)、キハ(ムン・ソリ)、スジニ(イ・ジア)、ヨン・ホゲ(ユン・テヨン) |
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■脚本 |
ソン・ジナ |
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■演出 |
キム・ジョンハク |
帝王の娘 スベクヒャン

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■あらすじ |
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6世紀の百済(ペクチェ)。名将ユンは家臣の娘チェファと愛し合いますが、政変により彼女は身ごもったまま姿を消します。その後、ユンは第25代・武寧王として即位。一方、逃げ延びたチェファは、助けてくれた男クチョンとの間に娘ソルヒをもうけ、ユンとの娘ソルランと共に、素性を隠して伽耶(カヤ)の地で暮らしていました。 月日が流れ、成長したソルヒは、姉ソルランが実は王の娘であることを知ります。強欲なソルヒは、刺客の襲撃で母が命を落とす混乱に乗じ、姉になりすまして王宮へ向かい、王の娘スベクヒャンとして君臨します。 家族を失い、妹を捜すために百済へと向かったソルランは、図らずも百済王直属の諜報組織「ピムン」に入ることになります。そこで冷徹な太子ミョンノンと出会い、厳しい訓練を共にする中で二人は惹かれ合っていきます。 しかし、武寧王には重大な秘密がありました。かつて先代王の息子(チンム)を守るため、実の息子であるミョンノンと赤子のうちに入れ替えて育てていたのです。 物語の終盤、ソルランは自らの出生の秘密を知り、ソルヒの嘘を暴きます。ミョンノンとの恋は「兄妹」という壁に阻まれますが、入れ替えの事実が判明し、血縁がないことが証明されます。 自分の立場をひけらかすことなく、愛する人や民のために生きたソルランは、数々の苦難を乗り越え、真の王女としての誇りと愛を掴み取ります。 |
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■放送チャンネル |
MBC |
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■放送日 |
2013年9月30日~2014年3月14日 |
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■話数 |
108 |
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■出演者 |
スベクヒャン(ソ・ヒョンジン)、ソルヒ(ソウ)、ミョンノン(チョ・ヒョンジェ) |
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■脚本 |
ファン・ジニョン |
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■演出 |
イ・サンヨプ、チェ・ジュンベ |
花郎

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■あらすじ |
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新羅第24代王・真興(チヌン)王の時代。母・只召(チソ)太后の摂政下、王は命を狙われぬよう正体を隠して生きていました。 太后は王権を強化するため、容姿端麗で文武に長けた貴族の子弟を集めた精鋭集団「花郎(ファラン)」を結成します。賤民の村で育ったムミョンは、亡き親友の復讐と、親友の妹アロを守るため、親友の名「ソヌ」を語って花郎に入ります。 一方、正体を隠して生きることに葛藤する若き王ジディ(チヌンの別名)もまた、母への反発から花郎に志願。性格も境遇も異なる若者たちが、反目し合いながらも厳しい修練を通じて絆を深めていきます。 物語の軸となるのは、ムミョンとジディ、そしてアロを巡る切ない三角関係です。ムミョンはアロへの恋心を自覚し、ジディもまた自分を対等に扱うアロに惹かれていきます。 しかし、ムミョンが実は王位継承権を持つ「聖骨(ソンゴル)(両親ともに王族である最高位の血統)」であるという衝撃の事実が判明。王座を巡る権力闘争と、親友の死の真相、そしてアロとの恋が複雑に絡み合っていきます。 終盤、偽の王として祭り上げられそうになるムミョンですが、彼は私欲のためではなく、民が笑える国を作るために立ち上がります。最終的に、ムミョンとジディは「真の王とは何か」を見出し、力を合わせて腐敗した権力に立ち向かいます。 若者たちの友情と成長、そして甘く切ないロマンスを描いた青春時代劇です。 |
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■放送チャンネル |
KBS |
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■放送日 |
2016年12月19日~2017年2月21日 |
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■話数 |
24 |
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■出演者 |
ムミョン(パク・ソジュン)、ジディ(パク・ヒョンシク)、アロ(Ara) |
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■脚本 |
パク・ウンヨン |
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■演出 |
ユン・ソンシク、キム・ヨンジョ |

新羅による朝鮮半島統一の時代(676~935年)と人気ドラマ
7世紀に入ると中国の隋(581〜618年)、隋に代わった唐(618〜907年)が朝鮮半島に積極的に介入してきました。新羅は、唐の半島進出を助けるはたらきをして、唐・新羅連合軍は、660年に百済を、668年に高句麗を滅ぼしました。
その後、唐は新羅に対しても服従を求めてきたため、新羅は反発し、唐に対する戦いに転じます。その結果、676年に唐軍を半島から撃退し、新羅は朝鮮半島を統一しました。
統一新羅は国家体制として唐の律令制度を導入し、都を慶州に置き、中央集権制を敷きます。また、骨品制という独自の身分制度を持っていました。
歴代の王は篤く仏教を信仰し、とくに都の慶州とその周辺には仏国寺や石窟庵など多くの寺院が建設されました。また、日本の奈良朝政府との間には密接な外交関係を有していました。
9世紀にはいると宮廷の仏教保護による寺院造営が続いて財政を圧迫したこと、骨品制で上位を占める世襲貴族が退廃的な生活と共に政争に明け暮れるようになったことなどから新羅も衰えが見られるようになります。その間、各地に豪族や農民の反乱が起こるようになり、それを抑えられない中央政庁に代わって各地に地方政権が出現します。
それら地方政権のうち勢力を拡大したのが、後高句麗と後百済でした。
善徳女王

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■あらすじ |
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舞台は7世紀の朝鮮半島、三国時代の新羅。王家に「双子が誕生すると、聖骨(ソンゴル、王族の純血)の男子が絶える」という不吉な予言が伝わる中、真平王に双子の王女が誕生します。 王は予言を恐れ、妹のトンマンを侍女のソファに託して逃がし、姉のチョンミョン王女のみを宮中で育てました。 砂漠の過酷な環境で育ったトンマンは、自分の出生の秘密を知るために新羅へ戻り、男装して花郎(ファラン)の徒となります。 そこで名将ユシンと出会い、数々の試練を乗り越えながら、次第にリーダーとしての頭角を現していきます。彼女の最大の敵は、圧倒的な美貌と知略で歴代の王を操り、宮廷を裏から支配する妖女ミシルでした。 ミシルは王座を狙い、王室を執拗に追い詰めます。姉チョンミョンを失うという悲劇を乗り越えたトンマンは、自らが王になることを決意し、ユシンや、ミシルの捨て子である謎の男ピダムを味方につけ、ミシルとの壮絶な権力闘争に挑みます。 知略の限りを尽くした戦いの末、ミシルは自ら命を絶ち、トンマンはついに朝鮮半島初の女帝・第27代新羅王・善徳女王として即位します。しかし、即位後も国内外の混乱は続きます。 晩年には、彼女を深く愛しながらも野心を抑えられないピダムによる反乱が勃発。トンマンは体調を崩しながらも、ユシンらに三国統一の夢を託し、波乱に満ちたその生涯を閉じます。 |
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■放送チャンネル |
MBC |
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■放送日 |
2009年5月25日~2009年12月22日 |
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■話数 |
62 |
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■出演者 |
トンマン/ソンドク女王(イ・ヨウォン)、ミシル(コ・ヒョンジョン)、ユシン(オム・テウン)、チョンミョン(パク・イェジン)、ピダム(キム・ナムギル) |
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■脚本 |
キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン |
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■演出 |
パク・ホンギュン、キム・グノン |
後三国(後高句麗、後百済、新羅)時代(892~935年)と人気ドラマ
9世紀に入ると統一新羅の国力が衰えてきて、各地に豪族や農民の反乱が起こり地方政権が出現します。それら地方政権のうち勢力を拡大したのが、後高句麗と後百済で、この2国と新羅を合わせて後三国時代(892~936年)となります。
太祖王建

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■あらすじ |
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舞台は9世紀末から10世紀、新羅が衰退し、再び群雄が割拠した「後三国時代」の朝鮮半島。 物語は、松岳(現在の北朝鮮の開城)の豪族の息子として生まれたワン・ゴン(王建)が、激動の時代を生き抜き、新たな国家「高麗」を築き上げるまでを描いています。当時、朝鮮半島は「後三国」へと分裂していました。 新羅の王族でありながら僧侶となった野心家クンイェ(弓裔)が「後高句麗」を建国し、一方で新羅の将軍だったキョンフォン(甄萱)が「後百済」を建国して覇権を争っていました。ワン・ゴンは当初、クンイェの部下として仕え、水軍を率いて各地で目覚ましい戦果を上げ、絶大な信頼を勝ち得ていきます。 しかし、次第にクンイェは自らを「弥勒仏」と称し、独裁者として暴政を振るうようになります。罪なき人々を処刑し、精神を病んでいくクンイェに反旗を翻した臣下たちは、人徳を備えたワン・ゴンを新たな主君に擁立。 918年、ワン・ゴンはクンイェを追放して「高麗」を建国しました。即位後、ワン・ゴンの前に立ちふさがったのは、宿敵キョンフォン率いる強大な後百済でした。 長きにわたる激闘の中で、ワン・ゴンは武力だけでなく、寛大な心で敵対勢力や豪族を味方につける「包容の政治」を展開。内紛により息子に裏切られ、高麗へ投降してきたかつての宿敵キョンフォンをも温かく迎え入れました。 935年には衰退した新羅を平和的に併合し、翌936年、ついに後百済を滅ぼして朝鮮半島の再統一を成し遂げます。ドラマは、戦乱の世に終止符を打ち、民が安心して暮らせる国造りに生涯を捧げた英雄の姿を壮大に描き出しています。 |
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■放送チャンネル |
KBS |
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■放送日 |
2000年4月1日〜2002年2月24日 |
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■話数 |
200 |
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■出演者 |
ワンゴン(チェ・スジョン)、キム・ヨンチョル(クンイェ) |
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■脚本 |
イ・ファンギョン |
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■演出 |
キム・ジョンソン、カン・イルス |
高麗時代(918~1392年)と人気ドラマ

後高句麗は弓裔に率いられていましたが、弓裔の部下であった王建が実権を奪い918年に国号を高麗とします。一方、後百済は新羅の都・慶州を急襲して新たな王・敬順王を据えます。
しかし、新羅は自力で国家を維持できないほど衰退していたため、935年、新羅の王・敬順王は高麗王・王建に降伏します。翌936年、王建は後百済を滅ぼして朝鮮半島を統一することに成功しました。
高麗の国家機構は中国・宋にならいました。科挙制度を採り入れて官僚制を整備する中で文武の特権階級が形成され、文官を文班(ムンバン)、武官を武班(ムバン)と呼び、その両者をあわせて両班(ヤンバン)といわれる貴族階級が形成されました。
この両班制は次の李氏の支配する朝鮮王朝にも継承されます。高麗は、14世紀まで続きますが、12世紀には満州に建国された金の冊封を受けて服属することにより存続します。
この時期は、両班のうちの武班が国王から実権を奪う武臣政権が約100年続きます。13世紀になると、フビライのモンゴル帝国による侵攻を受け、高麗はモンゴル帝国による完全支配を受けるようになります。
14世紀になると、倭寇(倭人(日本人)を主体とした海賊)による被害と国内の分裂(新元派と親明派)により国力が衰退。この機に乗じたのが、倭寇撃退に功績のあった武将・李成桂で、高麗を倒し朝鮮を建国します。
高麗は、中国から儒教、仏教を学び、特に仏教では高麗版大蔵経が刊行されるなど国家的な保護が行われました。また金属活字の発明や高麗青磁の発達など独自の文化を生み出しました。
現在、朝鮮のことを英語で Korea というのは、高麗(コリョ)から来ています。
千秋太后

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■あらすじ |
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高麗初期、外敵の脅威から国を守るために鉄の女と呼ばれた女性、ファンボ・ス(千秋太后)の波乱に満ちた生涯を描いた英雄叙事詩です。物語は、第5代皇帝・景宗の妃となったファンボ・スが、愛する夫を失い、さらに義兄である第6代皇帝・成宗との対立に苦しむところから動き出します。 成宗が宋との外交を重んじ、儒教的な国家建設を目指したのに対し、ファンボ・スは高麗独自の文化と、北方の強国・契丹に対抗できる強大な軍事力を追求しました。この「平和主義」と「強硬路線」の理念の違いが、兄妹の深い溝となります。 やがて成宗が世を去り、彼女の息子が第7代皇帝・穆宗として即位すると、彼女は「千秋太后」として摂政の座に就き、絶大な権力を握ります。彼女は初恋の相手である金致陽(キム・チヤン)を重用し、理想の国造りに邁進しますが、その強すぎる執念は次第に朝廷内の権力争いを激化させていきます。 ドラマの最大の見どころは、彼女が自ら鎧をまとい、前線で弓を手に契丹軍と戦う勇姿です。女性でありながら、高麗の自尊心を守るために戦場を駆ける姿は、当時の既成概念を打ち破るものでした。 しかし、権力を手にした彼女を待っていたのは、息子との不和、金致陽との愛の破局、そして政変による失脚という過酷な運命でした。一時はすべてを失いながらも、最後まで高麗の誇りを捨てずに戦い抜いた一人の女性の、愛と野望の物語です。 |
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■放送チャンネル |
KBS |
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■放送日 |
2009年1月3日~2009年9月27日 |
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■話数 |
78 |
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■出演者 |
ファンボ・ス/千秋太后(チェ・シラ)、キム・チヤン(キム・ソックン)、 |
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■脚本 |
ソン・ヨンモク、イ・サンミン、カン・ヨンナン |
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■演出 |
シン・チャンソク、ファン・イニョク |
シンイ-信義-

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■あらすじ |
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舞台は14世紀、高麗時代。若き王・恭愍王(コンミンワン)の一行は、元(ゲン)から帰国する途中で刺客に襲われ、王妃が首を斬られる重傷を負います。伝説の神医(シンイ)でなければ救えないと悟った近衛隊長チェ・ヨンは、神の界隈へ通じるとされる「天門」をくぐり、現代のソウルへとタイムスリップしてしまいます。 そこでヨンが出会ったのは、整形外科医のユ・ウンスでした。ヨンは彼女を「神医」と信じ、強引に高麗へと連れ去ります。 ウンスの現代医学による手術で王妃は一命を取り留めますが、天門が閉じてしまい、ウンスは帰る手段を失ってしまいます。高麗に残されたウンスは、王位を狙う冷酷な貴族キ・チョルからその予知能力(未来の知識)を狙われ、幾度も危機に陥ります。 ヨンは「必ず帰す」というウンスとの「信義(シンイ)」を守るため、命を懸けて彼女を護衛します。一方で、ヨン自身もかつての恋人を失った心の傷を抱え、生きる目的を失っていましたが、明るく物怖じしないウンスと接するうちに、次第に人間らしい感情を取り戻していきます。 物語は、無力だった恭愍王がヨンやウンスの助けを借りて「真の王」へと成長していく過程と、ヨンとウンスの切ない恋を軸に進みます。キ・チョルの執拗な妨害や、毒に侵されるウンス、そして歴史の改変という大きな壁が二人の前に立ちはだかります。 クライマックスでは、再び開いた天門を前に、二人は究極の選択を迫られます。離れ離れになってもなお、数百年の時を超えて互いを想い続ける二人の愛の結末は、観る者の心に深い感動を残します。 単なる歴史劇にとどまらない、ファンタジーと純愛が融合した壮大な物語です。 |
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■放送チャンネル |
SBS |
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■放送日 |
2012年8月13日~2012年10月30日 |
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■話数 |
33 |
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■出演者 |
チェ・ヨン(イ・ミンホ)、ユ・ウンス(キム・ヒソン)、キ・チョル(ユ・オソン) |
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■脚本 |
ソン・ジナ |
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■演出 |
キム・ジョンハク |
朝鮮(李氏朝鮮)時代(1392~1910年)と人気ドラマ

朝鮮王朝は、朝鮮半島最後の王朝で、儒教を国教とした中央集権的な官僚社会でした。両班(高級官僚)、中人(中級官僚や技術専門職)、常民(一般庶民)、賤民といった強固な4階層の身分制度がありました。
対外的には、中国の明や清への朝貢・冊封(さくほう)を通じて従属的な名目を立て、安全保障や経済的利益を得ていました(事大外交)。第4代国王・世宗(セジョン)によるハングル(韓国語の文字)制定、白磁などの文化も発展しました、
宮廷女官チャングムの誓い

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■あらすじ |
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舞台は16世紀初頭の朝鮮王朝。厳しい身分制度の中、亡き母の遺志を継いで宮廷の最高尚宮(チェゴサングン、料理長)を目指す少女チャングム(徐長今、姓~徐、名~長今)の波乱万丈な物語です。 見習いとして宮中の水剌間(スラッカン/王の食事を作る場所)に入ったチャングムは、恩師ハン尚宮のもとで料理の才能を開花させます。しかし、ライバルのクミョンとその一族であるチェ尚宮らの卑劣な陰謀に巻き込まれ、ハン尚宮は命を落とし、チャングムは奴婢(ヌヒ)の身分に落とされて済州島(チェジュド)へ追放されてしまいます。 絶望の淵に立たされたチャングムでしたが、島で医女(イニョ)としての修行を始め、再び宮廷に戻る道を探ります。持ち前の聡明さと執念で医術を修得した彼女は、見事に女官から医女として再入宮を果たしました。 かつての敵であるチェ一族の悪行を暴き、ハン尚宮の無念を晴らしたチャングムは、次第に李氏朝鮮第11代国王・中宗(チュンジョン)の主治医として信頼を勝ち得ていきます。後半では、男尊女卑の激しい時代背景の中で、女性として初めて王の主治医となり、王から「大長今(テジャングム、大いなるチャングム)」の称号を授かるまでの苦難と栄光が描かれます。 また、彼女を陰ながら支え続ける文官ミン・ジョンホとの一途な愛も見どころです。料理人としての「真心を込めた味」と、医者としての「命を救う志」。 二つの道を究めたチャングムは、数々の陰謀を乗り越え、自らの信念を貫き通します。歴史の荒波に翻弄されながらも、決して屈することなく自分の力で運命を切り拓いていく姿は、今なお多くの人々に深い感動を与え続けています。 |
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■放送チャンネル |
MBC |
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■放送日 |
2003年9月15日~2004年3月30日 |
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■話数 |
56 |
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■出演者 |
チャングム(イ・ヨンエ)、ミン・ジョンホ(チ・ジニ) |
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■脚本 |
キム・ヨンヒョン |
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■演出 |
イ・ビョンフン |
トンイ

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■あらすじ |
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舞台は17世紀後半の朝鮮王朝時代。賤民(せんみん)という低い身分に生まれた少女トンイは、無実の罪を着せられ非業の死を遂げた父と兄の遺志を継ぎ、その真相を暴くために自ら過酷な宮廷の世界へと飛び込みます。 宮廷の音楽を司る掌楽院(チャンアギノン)の下働きからスタートしたトンイは、持ち前の明るさと鋭い洞察力で次第に頭角を現していきます。そんな中、正体を隠して視察に出向いていた第19代国王・粛宗(スクチョン)と運命的な出会いを果たします。 トンイの純粋な心に惹かれた王は、彼女を深く愛するようになり、やがて彼女は王の側室へと昇り詰めていきます。 しかし、その先には激しい権力闘争が待ち受けていました。王妃の座を狙う野心家の側室・禧嬪張氏(ヒビン チャンシ)は、自分の地位を脅かす存在となったトンイに対し、兄のチャン・ヒジェらと共に数々の巧妙な罠を仕掛けます。 トンイは何度も絶体絶命の危機に直面しますが、幼なじみのチャ・チョンスや信頼できる仲間たちの助けを得て陰謀を次々と打ち破り、宮廷内の不正を正していきます。物語の後半では、トンイの息子であるクム(後の名君・第21代王、英祖)の成長と、彼を守るための母としての戦いが描かれます。 激しい政争の末、トンイは権力よりも民の平穏を願い、自ら宮殿を離れて私邸で暮らす道を選びます。彼女は最後まで弱い立場の人々に寄り添い、その志は息子へと受け継がれていきました。 ドラマ・トンイは、賤民から王の母となった女性の波乱に満ちた生涯を、壮大なスケールで描いたサクセスストーリーです。 |
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■放送チャンネル |
MBC |
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■放送日 |
2010年3月22日~2010年10月12日 |
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■話数 |
60 |
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■出演者 |
トンイ(ハン・ヒョジュ、幼少期キム・ユジョン)、スクチョン(チ・ジニ)、ヒビン チャンシ(イ・ソヨン)、チャ・チョンス(ペ・スビン) |
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■脚本 |
キム・イヨン |
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■演出 |
イ・ビョンフン |
明成皇后

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■あらすじ |
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19世紀末、激動の朝鮮王朝末期。第26代王・高宗(コジョン)の正妃として迎えられたミン・ジャヨン(明成皇后)は、没落した貴族の娘でした。実権を握る国王の父・大院君(テウォングン)は、外戚の干渉を避けるために彼女を選びましたが、ジャヨンは単なる「お飾り」の王妃ではありませんでした。 彼女は聡明さと強い意志を武器に、鎖国を貫こうとする義父・大院君と激しく対立します。開国による近代化こそが国を守る道だと信じ、ロシアや清といった列強諸国との外交交渉を自ら主導。 夫である高宗を支え、次第に朝廷の実権を掌握していきます。この「嫁と義父」の骨肉の権力争いは、国全体を揺るがす大きな渦となりました。 しかし、朝鮮半島への支配を強めようとする日本にとって、知略に長けた彼女は最大の障害となります。日本は親日派勢力を利用し、彼女を排除するための執拗な工作を仕掛けます。 ジャヨンは内憂外患の荒波の中、王室の威厳を守り、独立を維持するために孤独な戦いを続けます。物語のクライマックスは、1895年に起きた悲劇「乙未(いつび)事変」です。 日本の刺客たちが王宮を襲撃し、彼女は非業の死を遂げます。しかし、その最期まで毅然とした態度を崩さず、「私は朝鮮の国母だ」と叫び、誇り高く散っていきました。 一人の女性として、そして一国の王妃として、滅びゆく王朝の運命を背負い、激動の時代を駆け抜けた彼女の波乱に満ちた生涯を描いています。 |
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■放送チャンネル |
KBS |
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■放送日 |
2001年5月9日~2002年7月18日 |
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■話数 |
124 |
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■出演者 |
ミン・ジャヨン(明成皇后)(イ・ミヨン、チェ・ミョンギル、ムン・グニョン)、 高宗(コジョン)(イ・ジヌ)、大院君(ユ・ドングン) |
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■脚本 |
チョン・ハヨン |
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■演出 |
ユン・チャンボム、シン・チャンソク |
大韓帝国時代(1897~1910年)と人気ドラマ

日清戦争に勝利した日本は、1895年、下関条約で朝鮮を清の冊封体制から離脱させます。それを受けて、清朝との宗属関係が消滅し自主独立国家となったことを内外に示すため、第26代朝鮮王・高宗が皇帝に即位し、国号を大韓帝国に改称しました。ただし、政治経済機構は朝鮮時代の状況が続きました。
ミスター・サンシャイン

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■あらすじ |
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舞台は19世紀末から20世紀初頭、朝鮮王朝が終焉を迎え、日本の植民地支配が迫る激動の時代。奴婢(ぬひ)の子として生まれた少年ユジン・チョイは、両親を目の前で殺され、命からがらアメリカへと渡ります。 数十年後、アメリカ海軍大尉となった彼は、任務のために祖国・朝鮮へと戻ってきます。彼にとって朝鮮は、自分を捨てた冷酷な国に過ぎませんでした。 しかし、ユジンはそこで、名門貴族の令嬢でありながら、夜は銃を手に義兵として活動するコ・エシンと運命的な出会いを果たします。エシンは国を救うために命を懸けて戦っており、ユジンは彼女の気高さと孤独な信念に次第に惹かれていきます。 二人の間には、エシンの婚約者である御曹司キム・ヒソン、エシンへの歪んだ愛を抱く日本刀の達人ク・ドンメ、そしてホテルの女主人工藤陽花(ひな)という、異なる背景を持つ者たちが絡み合います。立場も目的も違う5人ですが、押し寄せる列強諸国の侵略と、崩れゆく祖国の運命を前に、それぞれの方法で「誇り」を守るために立ち上がります。 物語の後半、日本の勢力が強まる中で、ユジンはアメリカ人としての立場と、エシンへの愛、そして次第に芽生える祖国への情熱の間で葛藤します。エシンを、そして彼女が守ろうとする朝鮮を救うため、ユジンは自らのすべてを投げ打つ覚悟を決めます。 圧倒的な映像美で描かれるのは、歴史の波に飲み込まれながらも、名もなき「サンシャイン」として輝き、散っていった義兵たちの壮絶な生き様です。悲劇的な運命の中でも貫かれる、切なくも美しい究極のラブストーリーです。 |
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■放送チャンネル |
tvN |
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■放送日 |
2018年7月7日~9月30日 |
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■話数 |
24 |
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■出演者 |
ユジン・チョイ(イ・ビョンホン)、コ・エシン(キム・テリ)、ク・ドンメ(ユ・ヨンソク)、工藤陽花(イ・ヤンファ) |
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■脚本 |
キム・ウンスク |
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■演出 |
イ・ウンボク |

まとめ
韓国ドラマは多様なジャンルの作品がありますが、中でも人気が高いのが時代劇です。ここでは、韓国の歴史と各時代を描いた人気作品を紹介してきました。
韓国時代劇は、史実の則したものやファンタジー・フィクションなど時代の描き方も様々ですが、魅力的な作品ばかりです。
