街の景色を印象付ける要素には、建築物や街路樹などがありますが、景色に入り込んだ人々の様子も重要なものだと思います。ここでは、EU諸国の人種構成とその特徴について調べてみました。
人種とは

人種とは、皮膚の色・骨格・毛髪等の生物学的特徴で分類した人類の種別です。
皮膚の色は、毛髪の色と同様に、ユーメラニン(黒~褐色)とフェオメラニン(黄~赤色)の二つのメラニンが決定します。ユーメラニンは肌を紫外線から守りますが、フェオメラニンは紫外線に当たると活性酸素を生成し肌へダメージ(シミや皮膚がんの原因)を与えます。
日差しの強い低緯度エリアに祖先を持つ人はユーメラニンが多いため肌色が黒く、そうでない人はフェオメラニンが多いため肌色が明るいと考えられています。
骨格については、ヒトを含む恒温動物は、体の表面積と体積の比率(表面積/体積)を調整することで環境に適応しています。体の表面積と体積の比率が小さければ体からの熱放射は抑制され、大きければ体からの熱放射が促進されます。
そのため、寒冷気候に適応した動物は、温暖気候に適応した動物よりも表面積と体積の比率が小さく、手足などの体の付属器官が短くなっていると説明されています(アレンの法則)。たとえば、氷に閉ざされた氷海に生息するホッキョクグマは、体からの熱放射を防ぐため、ずんぐりとした手足と非常に短い耳を持って表面積を最小限にしています。
このことは恒温動物に属するヒトについても見られ、寒冷気候に適応したヒトは身長に対して手足が短く、温暖気候に適応したヒトは身長に対して手足が長い傾向があります。
毛髪については、色は肌と同じくメラニンにより決まり、日差しの強い低緯度エリアに祖先を持つ人はユーメラニンが多いため黒く、そうでない人はフェオメラニンが多いため明るい色となっています。また、髪の質は、日差しの強いエリアに祖先を持つ人は縮れ毛で、頭皮に日光が届くのを防いでおり、そうでない人は直毛(アジア地域など)であったり細くて波状であったり(ヨーロッパなど)します。
EU諸国の人種構成

EU諸国の人種構成を以下に掲載します。各国の有名人の顔写真も載せましたので、人種の特徴が何となくわかる気がします。
アイルランド、フランス、ポルトガル
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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主にケルト人 肩幅が広い |
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イタリア、ギリシャ、キプロス、マルタ、スペイン
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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主に地中海人種 白人で肌の色は褐色も多い |
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エストニア
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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主にバルト・フィン系 白人の中で最も色素が薄いともいわれる |
ケルスティ・カリユライド(元大統領) |
オーストリア、デンマーク、ドイツ、スウェーデン、ベルギー、イギリス(2020年EU離脱)
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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主にゲルマン系 白人 |
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オランダ
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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ゲルマン系75%、テュルク人(トルコ出身者)、ヒンドゥー系、マルーン系(以上スリナム出身者)等 マルーン系: |
ルート・フリット(元サッカーオランダ代表) |
クロアチア、スロバキア、スロベニア、チェコ、ポーランド
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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主にスラブ人 白人 |
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ハンガリー
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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マジャール人 様々な民族が複雑に混ざっている。 |
フランツ・リスト(ピアニスト、作曲家) |
フィンランド
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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主にフィン人 白人の中で最も色素が薄い |
マッチ・ニッカネン(元スキージャンプ選手) |
ブルガリア
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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主にテュルク系 白人
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ボイコ・ボリソフ(元首相) |
ラトビア、リトアニア
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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主にバルト人 ヨーロッパの中でも特に背が高い |
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ルーマニア
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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ルーマニア人 地中海的な要素と東欧の要素が混ざる |
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ルクセンブルク
| 上段:主たる人種・民族 下段:形質的特徴 |
出身者 |
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ルクセンブルク人 ケルト系とゲルマン系の混血が主 |
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まとめ
各国の人種構成とその特徴について調べてみました。街で生活をしている人々の様子は、そこの景色を印象付ける要素の一つですが、人々の特徴は人種により異なります。




























