「ティファニーで朝食を」の著者トルーマン・カポーティーのノンフィクションノベル
タイトル/ | 冷血 |
サブタイトル/ | – |
原タイトル/ | In Cold Blood |
著者/ | トルーマン・カポーティー 略歴等 1924年生まれ1984年没、アメリカの小説家。 両親は彼が子供の時に離婚し、アメリカ合衆国南部の各地を遠縁の家に厄介になりながら転々として育った。 引越しの多い生活のため、ほとんど学校に行かず、独学同様に勉強した。 若い頃から作品を作っており、17歳で『ザ・ニューヨーカー』誌のスタッフになり、19歳の時には掲載された最初の作品『ミリアム』でオー・ヘンリー賞を受賞し恐るべき子供と評される。 23歳で初めての長編『遠い声 遠い部屋』を出版し、若き天才作家として注目を浴びた。 その後は中編『ティファニーで朝食を』が映画化されヒットするなど、1作ごとに華やかな話題をふりまき映画にも出演し、ノーマン・メイラーとともに作家としては珍しくゴシップ欄の常連になるなど、公私の両面で話題を振りまいた。 1966年に発表した『冷血』では、実際に起きた一家殺人事件を題材にすることによりノンフィクション・ノベルという新たなジャンルを切り開いき、これが『ニューヨーカー』に連載されるとたちまちのうちに従来のカポーティ作品を上回って、広汎な読者層を惹きつけることになった。 『冷血』の完成を記念して<プラザ・ホテル>で開かれた仮面舞踏会は、大きく宣伝されて、1960年代を象徴する出来事になった。 しばらくの間、テレビや雑誌に登場する常連となって、映画『名探偵登場』(1976年)では俳優としての出演さえも行った。 晩年はアルコールと薬物依存に陥り、出演したテレビで不可解な発言を行うなど奇行が目立ち始め、執筆活動も『冷血』以降は長編を一度も書き上げることがなく、公私共に没落していった。 1984年8月25日にカリフォルニア州ロサンゼルスの友人のマンションで心臓発作で急死し、カリフォルニア州ウェストウッドのウェストウッド・メモリアルパーク墓地に埋葬された。 |
訳者/ | 佐々田雅子 略歴等 1947年生まれ、翻訳家。 トルーマン・カポーティ『冷血』の新訳を行った。 ハードボイルド小説を多く訳している。 |
シリーズ名/ | 新潮文庫 |
出版社/ | 新潮社 |
出版年/ | 2006年 |
ページ数/ | 623p |
価格/ | 1,100円 |
内容紹介/ | 1959年11月16日、カンザス州のとある寒村で農場主の一家4人が自宅で惨殺されているのが発見された。 あまりにもむごい死体の様子は、まるで犯人が被害者に対して強い憎悪を抱いているかのようであった。 しかし、被害者の農場主は勤勉かつ誠実な人柄として知られ、周辺住民とのトラブルも一切存在しなかった。 事件の捜査を担当したカンザス州捜査局の捜査官は、強盗のしわざである可能性も視野にいれるが、女性の被害者には性的暴行を受けた痕がなく、被害者宅からはほとんど金品が奪われていないなど、強盗のしわざにしては不自然な点が多かった。 捜査官たちは事件解決の糸口がつかめず苦悩するが、犯人を特定するのに有力な情報がもたらされたのをきっかけに、捜査は急速に進展し加害者2名を逮捕することに成功する。 そして、加害者2名は捜査官に対して、この不可解な事件の真相と自らの生い立ちを語り始めた・・・。 |
感想/ | ★★★★☆ |
著者の他の著作/ | ティファニーで朝食を |
映画化/ | ♦監督 リチャード・ブルックス ♦脚本 リチャード・ブルックス ♦原作 トルーマン・カポーティ ♦製作 リチャード・ブルックス ♦音楽 クインシー・ジョーンズ ♦撮影 コンラッド・L・ホール ♦編集 ピーター・ジンナー ♦配給 コロンビア映画 ♦公開 アメリカ合衆国 1967年 日本 1968年 ♦上映時間 134分 ♦製作国 アメリカ合衆国 ♦出演者 ロバート・ブレイク スコット・ウィルソン ジョン・フォーサイス ポール・スチュアート ♦その他 アカデミー賞ノミネート 監督賞 リチャード・ブルックス 脚色賞 リチャード・ブルックス 撮影賞 コンラッド・L・ホール 作曲賞 クインシー・ジョーンズ |
その他/ | – |