日本人女性を含む多数の死者を出したエベレスト登山隊に参加し九死に一生を得て生還した作家が描く遭難事故の記録。
日本人女性・・・難波康子。日本人女性2人目(1人目は田部井淳子)の七大陸最高峰登頂登山家。
タイトル/
空へ
サブタイトル/
悪夢のエヴェレスト
原タイトル/
Into thin air
著者/
ジョン・クラカワー
1954年、米国マサチューセッツ州ブルックライン生まれ。
作家、登山家。
ハンプシャー・カレッジ卒業。
アウトドアや登山に関する著作で知られる。
1996年のエベレスト大量遭難事故の当事者の一人で、この出来事についての率直な回想は『Outside』誌に掲載され、後に『Into Thin Air』(翻訳タイトル『空へ』)という本になった。
訳者/
海津正彦
1945年、東京生まれ。
早稲田大学政経学部卒業。
翻訳家。
「脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち」(スラヴォミール・ラウイッツ)や「垂壁のかなたへ」(スティーヴ・ハウス)といった冒険本を多く翻訳している。
シリーズ名/
ヤマケイ文庫
出版社/
山と渓谷社
出版年/
2013年
ページ数/
512p
価格/
1,430円(税込)
内容紹介/
1996年3月のネパール入国からベースキャンプ設営、順次キャンプを延ばし、5月10日の大量遭難にいたるまでを、各国の公募隊参加者の動向や彼らの証言をもとに組み立てられた山岳ノンフィクション。
著者はアメリカのアウトドア誌のレポーターとして、ニュージーランド人ガイドが率いる公募登山隊に参加しその実態をレポートするはずだったが、たまたま事故の当事者となり幸運にも生還することができた。
著者は、帰国後辛抱強く取材を重ね本書を著わし、世界15カ国で出版、ベストセラーとなった。
感想/
★★★★☆
著者の他の著作/
翻訳されているものは次のとおり。
『荒野へ』
裕福な家庭に育ち優秀な成績で大学を卒業した青年がなぜ厳寒のアラスカへ消え、なぜ悲惨な最期を遂げたのか。
彼の人生を追いかけ、彼と触れ合った人々にインタビューし、大自然に魅入られた心の謎に迫る。
『信仰が人を殺すとき』
「彼らを殺せ」と神が命じた…。人間を救うはずの「神」の名のもと弟の妻とその幼い娘を殺した熱心なモルモン教徒の兄弟。彼らの事件を軸に信仰とは何かを追い、宗教の深い闇に迫ったノンフィクション。
『エヴェレストより高い山―登山をめぐる12の話』
『ミズーラ - 名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度』
モンタナ州第2の都市、ミズーラ。
この町のシンボルは、モンタナ大学である。
同大学のアメフトチーム「グリズリーズ」は市民たちの誇りであったが、選手たちが引き起こしたレイプ事件が明るみに出ると、静かな大学町は騒然となる。
被害者への誹謗中傷、事件を起訴しない検察…なぜ加害者は町ぐるみで守られるのか。
詳細なインタビューと取材を通して、事件の真相と司法制度の矛盾に斬り込む。
映画化/
『エベレスト 3D』
「空へ」の映画化。
『イントゥ・ザ・ワイルド』
「荒野へ」の映画化。
監督:
ショーン・ペン
脚本:
ショーン・ペン
製作:
アート・リンソン
ショーン・ペン
ウィリアム・ポーラッド
製作総指揮:
デヴィッド・ブロッカー
フランク・ヒルデブランド
ジョン・J・ケリー
出演者:
エミール・ハーシュ
マーシャ・ゲイ・ハーデン
音楽:
マイケル・ブルック
カーキ・キング
エディ・ヴェダー
撮影:
エリック・ゴーティエ
編集:
ジェイ・キャシディ
公開:
アメリカ合衆国_2007年9月21日
日本_2008年9月6日
上映時間:
148分
製作国:
アメリカ合衆国
その他/
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