叙情的ハーモニカ・口笛・ギター奏者、トゥーツ・シールマンス。
アーティスト名/
トゥーツ・シールマンス(Toots Thielemans)
ジャンル/
ジャズ、フュージョン
出身地/
ベルギー ブリュッセル
活動期間/
1949年 – 2014年
メンバー/
–
略歴/
1922年生まれ、2016年死没。
ギタリスト及びハーモニカ奏者。
2001年、音楽への功績によりベルギー国王から爵位(男爵 baron)を授けられる。
幼い頃から音楽を演奏し始め、ジャズに魅了され、アコーディオンやハーモニカを独学。
ベルギー生まれのジャズギタリスト、ジャンゴラインハルトの音楽に出会い、ギターを独学。
当時、数学を専攻する大学生だった。
1949年、シドニーベシェ、チャーリーパーカー、マイルスデイビス、マックスローチなどとパリでジャムセッションに参加。
1949年、ベニーグッドマンのバンドのヨーロッパツアーでプロとしての活動を開始。
バンドではギタリストとして雇われたが、ロンドン公演のとき、組合の制限によりハーモニカを演奏した。
1951年、米国に移住。
チャーリーパーカーのオールスターズのメンバーとなり、マイルスデイビス、ダイナワシントンと共演。
1957年、米国市民になる。
1953~1959年、ジョージシアリングクインテットでギターとハーモニカを演奏。
シアリングはシールマンスのレパートリーに口笛を加えた。
1955年、バンドリーダーとしてファーストアルバム「ザ・サウンド」を録音。
1961年、ギターを弾き口笛を吹く彼自身の作曲の1つである「Bluesette」を録音、ライブ演奏。
この曲は、世界的に大ヒットした。
Bluesette↓
ハーブアルパートとティファナブラスのアルバム「Whipped Creamand Other Delights」に登場したバラード「Lady Fingers」を書いた。
録音した映画のサウンドトラックは次のとおり。
The Pawnbroker(1964)
Midnight Cowboy(1969)
The Getaway(1972)
Cinderella Liberty(1973)
The Sugarland Express(1974)
Looking for Mr. Goodbar(1977)
ポール・サイモンの1975年のアルバム「Still Crazy After All This Years」の「Night Game」でハーモニカを演奏。
1983年、ビリー・ジョエルのアルバム「イノセント・マン」の中の「Leave A Tender Moment Alone」で演奏。
Leave A Tender Moment Alone↓
1998年、ゲスト歌手ジョニーマティスをフィーチャーした「Chez Toots」というタイトルのフランス風味のアルバムをリリース。
人気テレビ番組・セサミストリートの彼のハーモニカのテーマソングは40年間聞かれた。
ブリュッセル自由大学とVrije Universiteit Brussel, Belgiumから共同名誉博士号を取得。
2009年、アメリカの国立芸術基金からジャズミュージシャンに与えられる最高の栄誉・ジャズマスターを授与された。
2014年、健康上の問題のため、引退を発表。
2016年、ベルギー王室図書館の音楽部門がトゥーツシールマンスコレクションを買収。
このコレクションは、数百の録音物(78rpm、ビニールレコード、CD)と、写真、報道記事、楽譜、手紙、コンサートプログラムなどの数千の文書で構成されている。
主な作品/
The Dragon(収録アルバム「 Only Trust Your Heart」2018)
Always and Forever(収録アルバム:Pat Methenyの「Secret Story」1992)