炎の画家、ゴッホ。
<目次>
画家紹介
作品の高騰
作品
●ゴッホ美術館所蔵
●クレラー・ミュラー美術館所蔵
美術館の位置
●ゴッホ美術館
●クレラー・ミュラー美術館
●名前:
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ
(Vincent Willem van Gogh)
●生誕:
1853年3月30日
オランダ 北ブラバント州フロート・ズンデルト
●死没
1890年7月29日(37歳没)
フランス共和国 ヴァル=ドワーズ県オーヴェル=シュル=オワーズ
●墓地
フランス ヴァル=ドワーズ県オーヴェル=シュル=オワーズ共同墓地
●国籍
オランダ
●代表作
『ジャガイモを食べる人々』
『ひまわり』
『糸杉と星の見える道』
『星月夜』
『カラスのいる麦畑』など
●ポスト印象派(ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなど)
●主要作品の多くは、フランスのアルル滞在時代(1888年 – 1889年5月)とサン=レミでの療養時代(1889年5月 – 1890年5月)に制作された。
●生涯
牧師の長男として生まれた(6人兄弟の1番目)。
1869年、パリに本店を置く美術商会社グーピル商会に勤め始め、ハーグ、ロンドン、パリで働くが、1876年、解雇された。
その後、イギリスで教師として働いたりオランダのドルトレヒトの書店で働いたりするうちに聖職者を志すようになり、1877年、アムステルダムで大学神学部の受験勉強を始めるが挫折した。
1878年末以降、ベルギーの炭坑地帯ボリナージュ地方で伝道活動を行ううち、画家を目指すことを決意した。
以降、オランダのエッテン(1881年4月-12月)、ハーグ(1882年1月-1883年9月)、ニューネン(1883年12月-1885年11月)、ベルギーのアントウェルペン(1885年11月-1886年2月)と移り、弟テオドルス(通称テオ)の援助を受けながら画作を続けた。
オランダ時代には、貧しい農民の生活を描いた暗い色調の絵が多く、ニューネンで制作した『ジャガイモを食べる人々』はこの時代の主要作品である。
1886年2月、テオを頼ってパリに移り、印象派や新印象派の影響を受けた明るい色調の絵を描くようになった。
この時期の作品としては『タンギー爺さん』などが知られる。
日本の浮世絵にも関心を持ち、収集や模写を行っている。
1888年2月、南フランスのアルルに移り、『ひまわり』や『夜のカフェテラス』などの名作を次々に生み出した。
南フランスに画家の協同組合を築くことを夢見て、同年10月末からポール・ゴーギャンを迎えての共同生活が始まったが、次第に2人の関係は行き詰まり、12月末のファン・ゴッホの「耳切り事件」で共同生活は破綻した。
以後、発作に苦しみながらアルルの病院への入退院を繰り返した。
1889年5月からはアルル近郊のサン=レミにある療養所に入所した。
発作の合間にも『星月夜』など多くの風景画、人物画を描き続けた。
1890年5月、療養所を退所してパリ近郊のオーヴェル=シュル=オワーズに移り、画作を続けたが、7月27日に銃で自らを撃ち、2日後の29日に死亡した。
発作等の原因については、てんかん、統合失調症など様々な仮説が研究者によって発表されている。
生前に売れた絵は『赤い葡萄畑』の1枚のみだったと言われているが、晩年には彼を高く評価する評論が現れていた。
彼の死後、回顧展の開催、書簡集や伝記の出版などを通じて急速に知名度が上がるにつれ、市場での作品の評価も急騰した。
彼の生涯は多くの伝記や、映画『炎の人ゴッホ』(1955年、アメリカ)に代表される映像作品で描かれ、「情熱的な画家」、「狂気の天才」といったイメージをもって語られるようになった。
弟テオや友人らと交わした多くの手紙が残され、書簡集として出版されており(テオの妻ヨーが1914年に刊行)、彼の生活や考え方を知ることができる。
約10年の活動期間の間に、油絵約860点、水彩画約150点、素描約1030点、版画約10点を残し、手紙に描き込んだスケッチ約130点も合わせると、2,100枚以上の作品を残した。
有名な作品の多くは最後の2年間(アルル時代以降)に制作された油絵である。
一連の「自画像」のほか身近な人々の肖像画、花の静物画、風景画などが多く、特に『ひまわり』や小麦畑、糸杉などをモチーフとしたものがよく知られている。
特に高額な取引例は次のとおり。
『医師ガシェの肖像』・・8250万ドル・・1990年_5月15日
『自画像(あごひげのないもの)』・・7150万ドル・・1998年11月19日
『アイリス』・・5390万ドル・・1987年11月11日
『アルルの女 (ジヌー夫人)』・・4030万ドル・・2006年_5月_2日
『ひまわり(15本のひまわり)』・・3950万ドル・・1987年_3月30日
オランダ国内所蔵のものを次に掲載する。
●ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)所蔵
泥炭湿原で働く女たち(1883年)
ジャガイモを食べる人々(1885年)
開かれた聖書の静物画(1885年)
カフェ・タンブランの女(1887年)
暗色のフェルト帽をかぶった自画像(1887年)
アルルの寝室(1888年)
ひまわり(1889年)
麦刈る男(1889年)
花咲くアーモンドの木の枝(1890年)
カラスのいる麦畑(1890年)
木の根と幹(1890年)
ラザロの復活(1890年)
●クレラー・ミュラー美術館(ヘルダーラント州エーデのデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内のオッテルロー村)
ムーラン・ド・ラ・ギャレット(1886年)
夜のカフェテラス(1888年)
アルルの跳ね橋(1888年)
日没の種まく人(1888年)
オリーブ畑(1889年)
糸杉と星の見える道(1890年)
●ゴッホ美術館(アムステルダム)
【開館時間】
毎日 9 am ~ 5 pm
(日によって終了時間が1時間位変わる)
【入館料】
大人(マルチメディア料金込みの入館料): € 24
大人(入館料のみ): € 19
子供(0-17歳): 無料
(1ユーロ=124.50 円、11月29日現在)
【作品が展示されている巨匠】
ポール・ゴーギャン
ロートレック
ミレー
など
●クレラー・ミュラー美術館(ヘルダーラント州エーデのデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内のオッテルロー村)
【開館時間】
火曜日~日曜日および祝日10:00~17:00
閉館:
月曜日および1月1日
【入館料】
大人:€ 10.95
6才以上12才まで:€ 5.50
0才~6才未満:無料
【作品が展示されている巨匠】
ジャン・メッツァンジェ
パブロ・ピカソ
ジェームズ・アンソール
ジョルジュ・スーラ
etc.
交通/
アムステルダム → クレラー・ミュラー美術館
鉄道+バス(アペルドールン経由、エーデ・ワーニンゲン経由あり)
①
鉄道:Amsterdam Centraal (アムステルダム中央駅) → Apeldoorn(アペルドールン駅)
時間:1時間16分
料金:€16.70(片道、2nd class)
乗り換え1回(Hilversum駅)
そして、
バス106番乗車・公園入口で下車、コンビチケット(公園+美術館)を購入
②
鉄道:Amsterdam Centraal (アムステルダム中央駅) →Ede-Wageningen(エーデ・ワーゲニンゲン駅)
時間:58分
料金:€15.50(片道、2nd class)
乗り換え1回(Utrecht Centraal駅)
そして、
バス108番乗車・公園入口で下車、コンビチケット(公園+美術館)を購入