インドの鉄道の大部分は、政府が所有するインド鉄道(インド国鉄)。
総延長
約6.3万kmで、世界第4位です。
(1.アメリカ29.3万km、2.ロシア12.8万km、3.中国12.0万km、5.カナダ4.6万km)
従業員数
インド鉄道の従業員数は130万人で、鉄道事業者では世界最大です。
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(ムンバイ)は世界文化遺産
路線網
16の管区により管理された全国的な路線網が整備されています。
改軌により幹線は1676mmの軌間に統一化され、現在主要都市間はほとんど直通運転が可能になっています。
インドでは、飛行機の運賃が高く道路の整備が遅れているため、今も鉄道は重要な移動手段となっています。
路線網図↓(拡大できます。)
長距離列車
チケット予約サイト↓
席は、エアコンの有無、座席・寝台の別といった種類がある。
同じ列車でもクラスの違いにより数十倍の料金差がある場合がある。
例.デリー DELHI S ROHILLA → ジャイプール JAIPUR(約250km)
<時間>
13:20 - (5:00) → 18:20
<運賃>
Second Sitting ~ 150₹(インド・ルピー)
Sleeper ~ 415₹
AC 3 Tier ~ 1100₹
AC 2 Tier ~ 1490₹
1 インド・ルピー(₹)= 1.50 円(2021年9月現在)
長距離列車は原則的にすべて急行列車扱いである。
最高速度160km/hで運行される一部列車は”Superfast Express”として区別される他、車種・速度・区間によって多くの名称に細分される。
有名な列車を挙げると・・・
♦ラージダーニー急行(Rajdhani Express)
原則として夜行寝台列車である。
首都デリーのターミナル駅であるニューデリー駅(New Delhi)とハズラト・ニザームッディーン駅(Hazrat Nizamuddin)から、各州の首都や大都市を結んでいる。
客車の色は赤。
運行速度は最高時速140kmであり、他の急行よりも停車駅が少なく、走行も他の列車より優先されるため、名称は急行だが実質的に特急列車である。
全車に冷房が完備されている。
♦シャターブディー急行(Shatabdi Express)
近隣大都市間を高速で結ぶ。
始発駅を朝早く出発して、終着駅に昼頃に到着、さらにそこで30分から1時間停車した後、再び朝の始発駅に向かって出発して晩頃に到着する、という運行型を有する。
ラージダーニー急行とともに、急行の名称を持ちながらも特急の機能を持つ、インド最速の列車である。
営業最高速度は130km/hが標準。
ただし、ニューデリー・アーグラ間(特に、タージ急行(Taj Express)という。)に限れば195kmを2時間以内で走破し、観光客向け列車で1日1往復。
♦ガティマン急行
近隣大都市間を高速で結ぶ。
始発駅を朝早く出発して、終着駅に昼頃に到着する。
♦ドゥロント急行
速達性を重視して目的地までノンストップで直行する長距離優等列車。
♦インターシティ急行
主要都市間を結ぶ急行列車。
♦リンク急行
主要都市間を結ぶ急行列車。
♦メイル
Mail、かつて速達郵便の輸送も担っていたため。
♦パッセンジャー
Passenger
etc.
パキスタン、バングラデシュ、ネパールの鉄道と接続している。
登録名:インドの山岳鉄道群
♦ダージリン・ヒマラヤ鉄道(↓)
ニュー・ジャルパーイーグリー ~ ダージリン間(約88km、高低差約2,000 m)
♦ニルギリ山岳鉄道
メットゥパラヤム(標高326m) ~ ウダカマンダラム(標高2203m)(約46km)
♦カールカー=シムラー鉄道
カールカー(標高656m) ~ シムラー(標高2,076m)(総延長96km)
なお、ムンバイのチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア駅)も歴史的な建築として2004年に世界遺産に登録されている。