カーペンターズがカバーしたソングライター、レオン・ラッセル
アーティスト名/
レオン・ラッセル
ジャンル/
ブルース、ゴスペル、カントリー、ブルーグラス、ロック、スワンプ・ロック、リズム・アンド・ブルース、スワンプ・ポップ
スワンプとは・・・
「沼」とか「湿地帯」の意味。
アメリカ南部のルイジアナ州には広大な湿地帯がある。
そこから転じて、アメリカ南部の土の匂いを感じさせる、泥臭い、といった意味。
出身地/
アメリカ合衆国オクラホマ州ロートン
活動期間/
1956年 – 2016年
メンバー/
–
略歴/
1942年4月2日生まれ、2016年11月13日没。
シンガーソングライター、ミュージシャン。
「ソング・フォー・ユー」、「タイト・ロープ」、「スーパースター」、「マスカレード」など、カバーされた作品は多い。
十代前半の頃からキーボーディストとしてナイト・クラブなどで音楽活動を始め、J・J・ケイルと「スターライターズ」を結成する。
また、同郷のデヴィッド・ゲイツ(後のブレッドのメンバー)や、デラニー&ボニー等ともバンドを組みデラニー&ボニーと結成したバンドは、シン・ドッグズと命名された。
以降、ジェリー・リー・ルイス、ローリング・ストーンズら多くのアーティスト、フィル・スペクターのプロデュース作品のレコーディングに参加している。
彼が参加した有名な曲では、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの「ディス・ダイアモンド・リング」があげられる。
同曲では、アル・クーパーとともに演奏に参加し、キーボードを担当している。
ザ・ベンチャーズの「十番街の殺人」、「朝日のあたる家」でも演奏しており、ザ・ベンチャーズのノーキー・エドワーズがソロアルバム「Nokie!」をリリースした際にはライナーノーツを執筆した。
1968年にはマーク・ベノとのデュオで、アルバムを発表。
ソロ・アーティストとしては1970年から現在に至るまで数多くのアルバムを発表し、ルーツ・ミュージックの色濃いアーシーな音楽性が評価された。
彼らの音楽は、主にアメリカ南部出身のミュージシャンによって、ロサンゼルスを中心に隆盛となった。
ラッセルのロック・ミュージックはロサンゼルス産でありながら、“スワンプ・ロック”という呼称が与えられ、彼はデラニー&ボニーや、ジョンフォガティーのCCRらとともに、スワンプ・ロックの有名ミュージシャンになった。
彼の代表曲である「ソング・フォー・ユー」は1970年の作で、カーペンターズ、レイ・チャールズらにカバーされた。
他にも「スーパースター」「ディス・マスカレード」「ブルー・バード」なども他のミュージシャンにカバーされ、ラッセルは著名な作曲家となった。
この時期、スワンプ・ロックは、エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ、ジョー・コッカーらにも大きな影響を与えた。
ストーンズの「ホンキー・トンク・ウィメン」「ブラウン・シュガー」「ダイスをころがせ」などのヒット曲は、その例である。
70年代初頭には、ジョー・コッカーやリタ・クーリッジら約40人ほどのメンバーでツアーを行い、その模様はコッカー名義のライヴ・アルバム『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』として発表された。
1971年、ジョージ・ハリスンの呼びかけに応じてバングラデシュ・コンサートに出演し、ハリスンの他、エリック・クラプトン、リンゴ・スター、ボブ・ディランらと共演してピアノ、ボーカル、ベースを担当している。
私生活では、スライ・ストーンのバック・コーラスを担当したアフロアメリカンのマリーと結婚した。
1972年には「タイト・ロープ」がヒットしている。
1979年には、ウィリー・ネルソンとともに「ハート・ブレイク・ホテル」のカントリー・バージョンを発表し、カントリー・チャート1位を獲得した。
2010年、かねてよりラッセルを敬愛していたエルトン・ジョンとのコラボレーション・アルバム『ザ・ユニオン』を発表。
2011年に、ロックの殿堂の「レコーディング・エクセレンス」(旧「サイドマン部門」)に選ばれる。
授賞式ではエルトン・ジョンがプレゼンターを務め、ジョン・メイヤーとのセッションも披露された。
2014年、トミー・リピューマをプロデューサーに迎えたアルバム『ライフ・ジャーニー』を発表。
2016年11月13日、ナッシュビルの自宅にて死去したことが発表された、74歳没。
2017年には、遺作となったアルバム『ラスト・レコーディング〜彼方の岸辺で』が発売された。
主な作品/
コンピレーションアルバム
『Retrospective』 (2011年)
ソング・フォー・ユー(『Retrospective』収録)↓
タイト・ロープ(『Retrospective』収録)↓
『ザ・ユニオン』 (2010年)
I Should Have Sent Roses↓(『ザ・ユニオン』収録)
その他/
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