西洋絵画史、各時代の画家と作品。
『西洋』…日本や中国などから欧米の諸国をさしていう語。
西洋絵画史を概観すると次のとおり。
1 古代(~5世紀)
1.1 原始美術/1.2 メソポタミア美術/1.3 エジプト美術/1.4 ギリシア美術/1.5 ローマ美術
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2 中世(5~15世紀)
2.1 初期キリスト教美術/2.2 ビザンティン美術/2.3 初期中世美術/2.4 ロマネスク美術/2.5 ゴシック美術
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3 近世(15~18世紀)
3.1 イタリア初期ルネサンス美術/3.2 15世紀の北方美術/3.3 イタリア盛期ルネサンス美術/3.4 マニエリスム美術/3.5 北方ルネサンス美術/3.6 バロック美術(17世紀)/3.7 ロココ美術(18世紀)
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4 近代(18~20世紀)
4.1 18世紀から19世紀の美術/新古典主義・ロマン主義・写実主義
4.2 19世紀から20世紀の美術/印象主義・象徴主義・後期印象主義
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5 現代(20世紀~)
フォーヴィスム、ブリュッケ、新芸術家同盟・青騎士、キュビスム、未来派、構成主義、ダダイスム、シュルレアリスム、素朴派、エコール・ド・パリ
各時代の画家と作品は次のとおり。
1 古代(~5世紀)
1.1 原始美術
ラスコー洞窟壁画(inフランス)
1.2 メソポタミア美術
ウルのスタンダード(大英博物館)
1.3 エジプト美術
ツタンカーメンの黄金マスク
(エジプト考古学博物館)
1.4 ギリシア美術
カマレス土器
1.5 ローマ美術
プリマポルタのアウグストゥス
2 中世(5~15世紀)
2.1 初期キリスト教美術
プリシッラのカタコンベ(inローマ)
カタコンベ…地下墓所
2.2 ビザンティン美術
キリストと11世紀の皇帝コンスタンティノス9世夫妻のモザイク画
(inトルコイスタンブールアヤソフィア)
2.3 初期中世美術
ケルズの書
(inアイルランドダブリン大学)
2.4 ロマネスク美術
ロンドン近郊セント・オールバンズ大聖堂の東方三博士
2.5 ゴシック美術
シモーネ・マルティーニ作
3 近世(15~18世紀)
3.1 イタリア初期ルネサンス美術
マサッチオ作
『テオフィルスの息子の蘇生と教座のペテロ』
(サンタ・マリア・デル・カルミネ大聖堂ブランカッチ礼拝堂、フィレンツェ)
サンドロ・ボッティチェッリ作
『ヴィーナスの誕生』
(フィレンツェ、ウフィツィ美術館)
3.2 15世紀の北方美術
北方とは…狭義ではアルプス以北、広義ではイタリア以外。
ヤン・ファン・エイク作
『ファン・デル・パーレの聖母子』
グルーニング美術館(ベルギーブルッヘ)
ロベルト・カンピン 作
『メロードの祭壇画』
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
3.3 イタリア盛期ルネサンス美術
レオナルド・ダ・ヴィンチ作
『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像』
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(アメリカ合衆国ワシントンD.C.)
ミケランジェロ・ブオナローティ作
『聖ペテロの殉教』
パオリナ礼拝堂(ヴァチカン)
ラファエロ・サンティ作
『カーネーションの聖母』
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)所蔵
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作
『バッカスとアリアドネ』
ナショナル・ギャラリー (ロンドン)所蔵
3.4 マニエリスム美術
エル・グレコ
《ラオコーン》
ナショナル・ギャラリー(ワシントン)所蔵
パオロ・ヴェロネーゼ
『マグダラのマリアの改宗』
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)所蔵
3.5 北方ルネサンス美術
アルブレヒト・デューラー
『東方三賢王の礼拝』
ウフィツィ美術館(フィレンツェ)所蔵
ジャン・フーケ
『ムランの聖母子』
アントワープ王立美術館(ベルギー)所蔵
ピーテル・ブリューゲル
「ネーデルラントの諺」
ベルリン美術館所蔵
3.6 バロック美術(17世紀)
ベラスケス
ブレダの開城
プラド美術館(スペイン・マドリード)所蔵
ルーベンス
『フランドルの祝祭』
ルーヴル美術館(パリ)所蔵
レンブラント
『エウロペの誘拐』
ゲテイ美術館(ロサンゼルス)所蔵
ニコラ・プッサン
『アルカディアの牧人たち』
ルーヴル美術館所蔵
3.7 ロココ美術(18世紀)
アントワーヌ・ヴァトー
『メズタン』
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)所蔵
フランソワ・ブーシェ
『昼食』
ルーヴル美術館
ジャン・オノレ・フラゴナール
『ぶらんこ』
ウォレス・コレクション(ロンドン)蔵
ウィリアム・ホガース
『エビ売りの少女』
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)蔵
4 近代(18~20世紀)
4.1 18世紀から19世紀の美術
新古典主義
ジャック=ルイ・ダヴィッド
『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』
マルメゾン城(パリ)所蔵
ドミニク・アングル
『スフィンクスの謎を解くオイディプス』
ルーヴル美術館
フランソワ・ジェラール
レカミエ夫人の肖像
ルーヴル美術館
アントワーヌ=ジャン・グロ
『ヤッファのペスト患者たちを見舞うナポレオン』
ルーヴル美術館蔵
ロマン主義
フランシスコ・デ・ゴヤ
『マドリード、1808年5月3日』
プラド美術館所属
ウジェーヌ・ドラクロワ
民衆を導く自由の女神
ルーヴル美術館所蔵
フランチェスコ・アイエツ
『アリストテレス』
アカデミア美術館(イタリア、ヴェネツィア)
フィリップ・オットー・ルンゲ
画家の妻と息子
ベルリン旧国立美術館
写実主義
ギュスターヴ・クールベ
画家のアトリエ
オルセー美術館(パリ)
4.2 19世紀から20世紀の美術
印象主義
エドガー・ドガ
バレエのレッスン
オルセー美術館所蔵
ポール・セザンヌ
『大水浴図』
フィラデルフィア美術館
クロード・モネ
『ひなげし』
オルセー美術館
ピエール=オーギュスト・ルノワール
『ポンヌフ』
ナショナル・ギャラリー(ワシントンD.C.)
象徴主義
ギュスターヴ・モロー
『オルフェウス』
オルセー美術館
グスタフ・クリムト
『接吻』
ベルヴェデーレ宮殿(オーストリア)
後期印象主義
フィンセント・ファン・ゴッホ
『ローヌ川の星月夜』
オルセー美術館
ポール・ゴーギャン
『イア・オラナ・マリア』
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
5 現代(20世紀~)
フォーヴィスム
アンリ・マティス
『音楽』
オルブライト・ノックス美術館(ニューヨーク)
ラウル・デュフィ
『Train en gare』
ポンピドゥーセンター(パリ)
ブリュッケ
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー
『街』
ニューヨーク近代美術館
オットー・ミュラー
Gypsy horse at black water
ゲルマン国立博物館(ドイツニュルンベルク)
新芸術家同盟、青騎士
フランツ・マルク
「小さな青い馬」
シュトゥットガルト州立美術館蔵
パウル・クレー
『奇跡的な着地、あるいは「112!」』
ニューヨーク、メトロポリタン美術館蔵
キュビスム
パブロ・ピカソ
眠っている農民
二ューヨーク近代美術館
フアン・グリス
『ギターを持つハーレクイン』
ポンピドゥー・センター(パリ)
未来派
ウンベルト・ボッチョーニ
『都市の成長』
ニューヨーク近代美術館に所蔵
ジーノ・セヴェリーニ
『The Boulevard』
Estorick Collection of Modern Italian Art(ロンドン)
構成主義
エル・リシツキー
『プロウン(Proun)』
ニューヨーク近代美術館所蔵
ダダイスム
マックス・エルンスト
『The Kiss』
ソロモン・R・グッゲンハイム美術館所蔵(ニューヨーク)
ジョージ・グロス
『メトロポリス』
ティッセン・ボルネミッサ美術館(マドリード)
シュルレアリスム
サルバドール・ダリ
『Illumined Pleasures, 1929』
ニューヨーク近代美術館所蔵
ルネ・マグリット
『Time Transfixed』
シカゴ美術館所蔵
素朴派
アンリ・ルソー
《夢》
ニューヨーク近代美術館蔵
ニコ・ピロスマニ
「女優マルガリータ」
グルジア国立美術館
エコール・ド・パリ
アメデオ・モディリアーニ
『新郎と新婦』
ニューヨーク近代美術館蔵
ジュール・パスキン
《女学生》
北海道立近代美術館蔵